東京八日目。いよいよ終盤です。切ないです。
この日は清澄白河駅へ向かい、東京都現代美術館へ。
野外彫刻がたくさん!この日は清澄白河駅へ向かい、東京都現代美術館へ。
↑これ、中にも入れるようになっているのです。
中に入ってガラスに囲まれていると、自分も作品の一部になったかのよう。
ガラス越しに見える青の世界と空の青との調和が綺麗だった。
館内に入ってもまた開放的な空間。自然光が綺麗。晴れの日で良かった!!
企画展は「フレデリック・バック展」。
アカデミー賞を二回受賞し、アニメーションの至宝とされる
フレデリック・バックの作品と魅力に迫る展示です。
まず入ってすぐ、フレデリック・バックの代表作であり
アカデミー賞を受賞したアニメーション、「木を植えた男」が放映されていました。
原画はこういうの。
じっくり、それはそれはじっくり見ました。
一瞬一瞬が儚く美しくて。色鉛筆のやわらかな筆跡による、
色彩の表現がとっても繊細で温かくて綺麗で!
色彩の表現がとっても繊細で温かくて綺麗で!
そしてなにより物語に心を打たれました。
フレデリック・バックの温かな人間性をひしひしと感じます。
彼の初期の風景画、イラストやデザイン、テレビ番組などの美術設定にまでわたる
数多くの作品が展示され、終盤には彼の集大成である多くのアニメーション作品が。
アニメーションにおいては、どの作品においても強いメッセージがありました。
環境をはじめとし、動物、家族愛、あるいは先住民の文化など、
今日的な問題を洞察する彼の強い思いが読み取れます。
展示が終わると、こんなスペースが。
真っ白の紙コップとペンが置かれてあり、
観客が自分なりの「トーテムポール」を描いて飾れるようになっていました。
私も3分くらいでチャッと描いて置いておきました。ちなみに一番左上のやつ。ただ壁にあった絵を模写しただけ。
おもしろくなくてごめんなさいです。
フレデリック・バックの風景画は、彼のつくるアニメーション以上に好き。
特にこの絵は目が離せなかった。構図と陰影が絶妙だと思うのだけれど。
それから常設展の「MOTコレクション」も見ました。
現代美術界をつかさどる有名作家達の作品がたくさん。
一番印象に残ったのは、ピピロッティ・リストの「A Liberty Statue for Tokyo」。
ちょっとした小部屋に入ると、ふわふわの床と、寝そべって天井を見つめる観客達。
床の中央には中くらいのサイズの画面が広がっていて、
私も他を見習って寝そべり、上を見上げると同じサイズの画面が。
二つの画面では鮮やかな色彩と軽やかなカメラワークによって
撮影された日本のどこかの町の風景。
普通に歩いてたらありえないような低い目線で風景を歩き、
ふわふわとあてもなくさまよう視線が非現実感を醸し出します。
寝そべってみることによるリラックスした気持ちも少なからず影響しているでしょう。
夢の中にいるようで、心地よくて、気付けば何十分も見つめてた。
上下の画面は同じ風景を写していると思われるけれど、
ちょっとした視線のズレで全く違う世界かのようにも感じられる。
展示の外にでると、こんなソファが。
これめちゃくちゃ気持ちいいのです。ほんとにふわっふわ。
そこまで包み込んでくれるのか!っていうくらいのフィット感。
ずっと座っていたかった。
これまた野外彫刻。月のような形態が水面に反映している様子がちょっと幻想的。
裏の外観はこんな感じ。ロゴがいいねー
東京都現代美術館を泣く泣く出て、清澄白河の下町情緒溢れる街道を歩きます。
ちょっとしたイベントやってたみたいで、ルフィさんもおりました。正直、東京に来てたくさんの場所に行ったけれど、この町がどこよりも一番好きでした。
お店のひとつひとつに味があって、みんな幸せそうで、
子どもや学生たち、お年寄りも笑顔で通り過ぎて行く。
今まで見た美術館の中で一番楽しかった東京都現代美術館もあり、
ギャラリーもたくさんあり、そしてちょっと歩けば私の大好きな橋と川の組み合わせ。
隅田川です。
ちょうど細長い船がのっそりと通り過ぎて行って、
もー泣きだしそうなくらい綺麗でどこか懐かしくて!
清澄白河に住めたらそれだけで幸せになれそう。
隅田川のすぐそばにはギャラリストの第一人者、小山登美夫のギャラリー。
なんと丸八倉庫内にあるのです。
ギャラリーに行くには搬送用の大きなエレベーターに乗らないといけないみたい。
小山登美夫ギャラリー以外にも、
KIDO Press、シュウゴアーツ、ゼンシ、タカ・イシイギャラリー、ヒロミヨシイと
たくさんのギャラリーが5~7Fに詰まっています。
多すぎてそれぞれの展示を覚えていない!
もっとじっくり見れたら良かったな。でも一度にこんなにたくさんの
ギャラリーを見て回れるなんて、やっぱり清澄白河最強すぎます。
外観はこんな感じ!
本当にただのビルにしか見えない!ここだと分かるまでかなり時間がかかりました。
そして清澄白河を出発し、恵比寿へ。
東京都写真美術館!
ジョンレノンの映画を放映する直前だったようで、かなりの人がいました。
展示は3つ行われており、「こどもの情景―こどもを撮る技術」展を見ました。
展示室内に体験コーナーがあって、カメラスタジオの再現セットが。
一人で照明のボタンをカチカチして遊んでたら
その姿があまりに悲哀を帯びていたのかなんなのか
スタッフのお姉さんが声をかけてくれ、スタジオのセットの椅子に座らされ
私のデジカメで撮影してくださいました。嬉し恥ずかしかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿