2012年4月12日木曜日

東京一人旅~2012ver~ ラスト。

11日目。やっと晴れ間が見えました。
この日は、会社訪問。
スカイツリーが見えるー。
 こういう、観光には決して来ることのないようなところは、
東京といえどゆったりした空気が流れています。
住むならこういうとこかなあ。
 夜は高校の友達と飲み。
東京で気軽に会える友人がいるのは嬉しいものです!
今回以外にも、旅の途中何度も友人に会う事が出来ました!

そして12日目。
ラストスパートです。会社説明会。
銀座周辺をふらついた後、ジャクソン・ポロックの展示を見に
国立近代美術館へ。
ジャクソン・ポロックの生涯を追いつつ、彼の作品の変遷を目の当たりにし、
そのボリュームと生命力の強さと彼の意志の強さというか頑固さ、
ひしひしと伝わりました。

そして最終日。13日目。
突然の雪。朝、窓をあければあたり一面真っ白な世界!
もーびっくりです!ほんっとに真っ白!九州じゃありえない。
でも最終日に部屋にこもるのはもったいないということで、
いざ下北沢へ。初めての観光。

お洒落なお店がたくさんありました。
お洒落な人もたくさん。歩いて回れる距離に
安くて個性溢れるお店がずらーっとあって、
これは雪の日にこなければもっと楽しめた!と心の中で悔やんでいました。
足が凍傷になりそうなくらい冷たくて気が気でなかったのです。

そしてダッシュでおうちに帰宅、
ダッシュで準備してダッシュで出発。
20キロ近くの重い荷物を抱えてダッシュ。
写真を撮る暇もなく。お世話になった部屋の光景を目に焼き付けてきました。

電車は雪の影響で少々遅れていて、焦りはつのりましたが、
なんとかギリギリで飛行機に間に合いました。
あと5分遅れていたら乗せてもらえなかったかも。

今回の旅を通して思ったのは、
まず、やりたい仕事なんてのはなかなか思うようには
見つからないなっていうこと!笑
会社説明会や会社訪問を数々経験してきましたが、
正直ピンとくるようなところはほとんどなく、
あったとしても新卒など滅多に採らないところで、
もーどうすりゃいいんだか。
そして横浜でのトークの影響もあり、もっと勉強したい気持ちは募る一方。
院への進学を、今まで以上に意識するようになりました。
でも、それは「逃げ」には絶対にしたくない、と強く思います。
就職活動をしたくないから進学、なんて逃げ道にはしたくない。
実際に、進学は楽な選択ではありません。
明確な目標あっての進学でなければ、無駄なお金と時間を浪費し、
周りの友人たちは社会に適合して成長していく中、学生ノリの抜けないまま
甘えた生活を送ることになるのです!
そんなことには絶対したくない。
明確に、はっきりと、正確なピントに合わせて。
進学するとしても、その時間を目標への「過程」にすべきだと思います。

その後諸々あり、研究したい内容はやっと言葉にして表せるくらい
はっきりしてきました。これ以上ブレませんように!!笑

東京への一人旅は、毎回たくさんの収穫を得られます。
東京という土地はやっぱり特別だー。
東京で過ごしたあの二週間のことを忘れずに、
あの感覚、あの衝動、あの覚悟を忘れずに、
日々精進してまいります!

何人の方が見てくれているか不明ですが、
では、また更新する日まで!

東京一人旅~2012ver~ その9

10日目。身体の疲れもたまってきている頃。
浅草橋のウィークリーマンションを出発!
四日間お世話になりました。
 ここで、伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」を読破した想い出が。
ビール飲みながら。笑

東京メトロ浅草橋駅までいくと、人だかりが!
東京マラソンの日でした!
 そしてベタに浅草を観光してまいりました。
アート系以外のれっきとした観光は、今回の旅でも前回の旅でもなくって、初めてでした。
 ああ!スカイツリーがかぶってる!!
ベタに雷門!
おそらく前にも来たことはあるのだろうけど、
物ごころついているかどうかも分からない遥か昔のことなので、とても新鮮。
 お店も浅草ならではのラインナップ。繁盛してますなー。
 こんな通りも!
 浅草寺~!
 花やしき通り!昼からビール、いいなぁ。
もし次誰かと来た時は絶対飲もう。
 スカイツリーへもっと近づいてみた!
 どん!!
 そして地下鉄に揺られ、3331 Arts Chiyodaへ。
相変わらず充実した展示がたっぷり。
そして恵比寿へ。
東京都写真美術館にて、第4回恵比寿映像祭 映像のフィジカル。
無料で見られる作品だけでも、がっつりのボリューム!
ひとつひとつの映像に魅せられるため、見るのに時間かかります、かなり。
一番印象に残ったのは確か韓国のアーティストの作品だったのだけど、
三つの長方形のスクリーンが広がっていて、
それぞれに写される風景はつながっているのだけど
少しずつ角度がずれていて、
その風景は閑静な住宅街の一つの家の中を巡っていて、
近づいては他のシーンに切り替わり、
時には川の流れ、監獄のような閉塞感のある別のどこかの部屋、
はたまた高速道路なんてのを写し出し、
自分はどこにいるのか、何を見ているのか、
何を意味するのか、頭の中を考察が高速で駆け巡る。
写し出される風景自体も好きだし、その疾走感が良かった。

他にも目を捕らわれる作品が盛り沢山、
何度も来たくなるような展示でした。

そして目白の先輩のおうちに帰宅!

東京一人旅~2012ver~ その8

そして9日目!
もう東京生活も慣れたもんです。
この日は、乃木坂駅からすぐの、国立新美術館へ。

文化庁メディア芸術祭が開催されていました。
 アニメ、漫画、映像、イラスト、写真、インスタレーション作品、
ありとあらゆるジャンルの傑作集が展示されているので、
まさに老若男女、様々な客層。集客数もかなりのもの。
 イラストレーター同士の対決!
どちらもクオリティが高いです!

人の動きに合わせて動く猿のぬいぐるみも。
左の人は見知らぬ人です。
誰でも体験できるようになっていました。
 クリックすると次々に画面上にアクションが生まれるゲームのようなものも。
 ↑このキャラクターのなんともいえない表情や動きが妙にシュール。

こんな写真もありました。
「ありそうでありえない風景」をモチーフにしているよう。
その微妙な隙間の一瞬をとらえています。

 漫画も置かれていました。
注目の新人の作品から、ベテランのものまで。

熊本で何度か活動されていたトーチカさんのスペースも。
ボランティアや関係者たちがライトを動かし、その動きを映像にとどめておいたもの。
とっても綺麗です。
他にもRADWIMPSの「DADA」やグループ魂の曲のPVなど、
映像作品も充実。アプリを体験するコーナーや、
体験型のアート作品など、さすが「メディア」というとらえ方をしているだけあって
作品のジャンルは幅広く、どの層も楽しめるようになっていました。

そしてそこから歩いてすぐの、ギャラリー間へ。
TOTOのショールームに併設してあり、いつも建築関係の展示をしています。
 模型がたくさん。
 本人によるアーティスト・トークが行われている最中でした。
 外へ出て、メディア芸術祭の別会場にて、こんなものを発見。
まどかマギカの痛車。
 そして東京ミッドタウンのすぐそば、
21_21 DESIGN SIGHTへ。
 「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展が行われていました。
アーヴィング・ペンはファッション、ポートレート、
静物写真などを手がけた伝説的な写真家。
彼が撮影した、三宅一生のファッションデザインが主に展示されています。
三宅一生のデザインするファッションは、もうとにかくすごい。
「生きている」服。
身にまとうモデルさえも服の一部であるかのような、強烈なインパクト。
服が人を喰っている!っていう印象。

この写真もアーヴィング・ペンによるものです。


そして六本木ヒルズの周辺まで到着。
OTA FINE ARTSというギャラリーに来ました。
 梅田哲也さんによる、「待合室」という名の展示。
彼は日用品や家電を改造した装置と自然現象を組み合せ、
光や音、動きを伴う空間を作り出すアーティストです。
 隣のWAKO WORKS OF ARTへ。
 ジェームズ・ウェリングの「ワイエス」という展示。

写実的かつ精神性の深い絵画を描く、アンドリュー・ワイエスの名にちなんでいます。
ワイエスから影響を受けた彼は、ワイエスが描いた場所を訪れ、
写真によってその風景を再現したそうです。

 そしてタカイイシイ フォトギャラリー。
ひとつのフロアにギャラリーがぎっしり詰まっているのです!
 植田 正治による、 「砂丘モード」 という個展。
風景写真の題材としては、どちらを向いても「画」になる砂丘に惹かれ、
砂丘をモチーフとした作品が多々発表されたそうです。

中でも気に入った一枚がこちら。
 バランスがいい。構図のこともだし、色のこともだし、
絶妙な世界観。センスがいいよなー。

そして六本木ヒルズ内の、森アーツセンターギャラリーへ!
「G-tokyo2012」と表した、
アートシーンの先端を走るトップクラスのギャラリーが出展する現代アートフェア!
もうそれはそれは選りすぐりの作品が一挙に見られるのです!
もちろん、アートフェアですので買われること前提。
アートを「買う」という眼でみれば、また美術館で作品を見るのとは違った感覚に。

蜷川実花の窪塚洋介の写真から目が離せなかった!笑

そして森美術館へ。
韓国を代表するアーティスト、イ・ブル展が行われていました。
彼女の作品は、世界の終わりを描いた映画に登場する、
機械と人間が融合したようなサイボーグ、
スペース・カプセルのようなカラオケ・ポッド、
あるいはキラキラと輝きながらも崩壊しそうな建築・都市模型など、
多様な素材や技法を駆使した立体が中心です。
それらは、どこか懐かしさと新しさが融合したような印象を受けました。

そして展望台。
夜景をここから見るのは初めて。

 カップルが溢れる中、強じんな精神力でベンチを陣取っていました。
 きれいだー。ほっとする。これだから都会はたまらん!
下からの六本木ヒルズ、圧倒されます。この威圧感!
田舎もんは敵いませんよほんと!

そして帰宅、このあたりからよく一人でビール飲んでた気がする。笑

2012年4月11日水曜日

東京一人旅~2012ver~ その7

8日目。この日は横浜を満喫します!
秋葉原から列車に乗って。
 横浜、みなとみらい駅到着!快晴!
 横浜美術館に行きました。
松井冬子さんの展示。
美術手帖でも特集され、知名度抜群の注目されているアーティスト。
 マダムがひたすら多かったなー。
松井冬子さんの作品は、グロテスクと美しさと儚さと、
「死」への強いメッセージが内含されています。

コレクション展で発見したテルヴォーの作品。
 アーティストの名前を記録するのを忘れていたけど、
強く印象に残っている写真。
 この懐かしさは一体どこからくるのか。

美術館を出て、桜木町方面へ歩いていき、桜木町駅周辺。
 そこからまた15分ほど歩いて行くと、
日ノ出町へ到着、そしてこんな路地が。

そんな路地に面していたのがこの建物、「竜宮美術旅館」。
旅館をリノベーションしてアートースペースに改造してあります。
しかし今回の展示を最後に、美術旅館を閉めることになってしまったそう。

中に入ると、ところどころに作品が。
 お風呂まで作品の一つ!

 旅館の廊下はこんな感じ。
 二階へ上がると、各部屋それぞれに展示が。
 ビデオ・インスタレーションも。

畳の部屋を改造した、こんなユニークなスペースも。

ノスタルジックな窓。その向こうにもインスタレーション作品がありました。

また別の畳の部屋には、こたつと写真の展示。

一階にはカフェがありました。
温かい雰囲気と程良い物音が、心地よい空間をつくりあげています。

 外に出て、日ノ出町~黄金町のエリアを散歩。

このあたりのエリアは、アートによるまちづくりが積極的に行われています。
「黄金町バザール」という名のアートイベントは日本全国から注目を浴びています。
さすが、ギャラリーも充実していました。

レトロ溢れる古本屋さんも。
 ちいさな雑貨屋さん。ころころした雑貨達がとてもかわいらしいです。
 壁面にアート!なんだろう、これは?
 街並みはこんな感じ。
さりげなーくギャラリーやショップが組み込まれていて、探し出すのが楽しい。
それらはリノベーションした空間だから、街の統一感は損なわれず、
古い街並みを愛している人たちにも受け入れられているのはないでしょうか。

 開いているギャラリー発見!
 インスタレーション。
 ギョッとしてしまうような作品も。
 なんだこのお茶目なおじさんは!!

そして歩き疲れた頃にカフェを発見。
 本も充実、音楽ステージもありました。
パンケーキもお手ごろな値段で、すごくおいしかった。

そして馬車通駅まで戻り、BunkARTへ。
横浜トリエンナーレでは会場の一つとなっていた場所です。
 中からの眺め。港町らしい風景です。

夜はヨコハマ創造都市センターへ!

「アートで生計をたてるぞ!」というタイトルのトークイベント。
この日は第二回の講座、「キュレーターの視点」 という題で、
横浜美術館主席学芸員の天野太郎さんによるトークが行われました。

学芸員になるには、学芸員の仕事とは、なんて固い話かななんて思っていたら
そんなことはまったくなく!
アーティストのあるべき姿や、ネットワークやメディアに関して、
はたまた黄金町を中心としたアートプロジェクトに関して、
様々な切り口から貴重なトークを聞くことが出来ました。

このトークイベントを機に、アートイベント・アートプロジェクトへの興味が
ぐっと深まり、今までの漠然としていた視野にピントが合ったような。

天野さんの語り口は、人を惹きつけるものがありました。

そして電車に揺られ帰宅、ウィークリーマンションにて発泡酒を嗜みました。笑