2012年3月30日金曜日

東京一人旅~2012ver~ その2


2日目の朝。

朝の景色がとてもよい。雲ひとつない空であります。


 この日は、まず前日と同じく新宿に行って参りました。
 
都庁前あたりのビル街にテンションあがりまくり。
こんなパブリックアートもありました。

 
東京オペラシティにて。

まず、オペラシティ内にある
NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)へ。



二つの展示がやっていました。

1つは「インターネット アート これから―ポスト・インターネットのリアリティ」。

インターネットが生活に浸透し、携帯電話、スマートフォンと、
私たちは常にインターネットにアクセスできる状況にあります。
あまりにも身近に浸透しすぎて、もはや、
ネット空間には自分とは別のもう1つのリアルな人間像が浮かび上がっているようでもあります。
ネットを1つのコミュニケーションの在り方として普段違和感もなく生活に取り入れている中、そこで記録される自らの思考、人間性、様々なデータからは、いままでとは別種のリアリティが生まれ、アイデンティティを含んだ人間像がネット空間でつくられてきているように思います。
そこからはさらなるコミュニケーションの新しい試み、表現の多様性が限りなく拡がっています。

この展示では、これまでに現れた事例などから、ネットと表現のこれからを考察する様々な実験的な作品が展開されていました。

例えば、ある小説家が、小説の一節をタイピングし、
画面上では、打つのに時間をかけた文字ほど大きく表示され、
短い時間で打った文字は小さく表示される、という仕組みをつくったパソコンのディスプレイを撮った映像の展示。

つまり、小説を書くにおいて思考した時間が長い言葉ほど極端に大きな文字で表示される。
どういった表現に力を入れるのか、こだわりをもつのか、
物語の流れに神経を使うのはどういった点なのか、
作家の思考がタイピングによって表現されていました。

他にもなんとも様々な切り口から、ネットという、私たちの日常を映すメディアにメスをいれた作品がたくさんありました。



2つ目は、「オープン・スペース2011」。

これがもう本当におもしろすぎた。

簡単に言うと、国内外の著名なアーティストや新進アーティストによるメディア・アート作品、現代進行中のプロジェクトを展示するほか、いろいろ。

ICCの活動理念である「メディア・テクノロジーと芸術文化」の関係をわかりやすく紹介し、先進的な技術を用いた芸術表現によるコミュニケーション文化の可能性を提示することを目的としています。

作品ごとにいろいろコンセプトとか表現するに至るまでの経緯とか書いてあったんだけど曖昧な記憶で中途半端に書くのも気が引けるのでひとつの作品だけ紹介。

渋谷慶一郎+evalaによる「for maria anechoic room version2010という作品。
一組ずつ、小さな部屋に案内されます。(この時点でアトラクションに乗るような気分)
私は一人できてたので、一人で入室。

そこは、音響室を綺麗に四角形で切り取ったようなさっぱりとした空間。
壁一面に、長方形の物質が均質に配置され、すきまからはライトがのぞいていて。
部屋のまんなかに自分の半分の背丈くらいの細長い棒が立っていて、
その頂点には「緊急時に押してください」といった旨が書かれた丸いボタンが。
これから一体何が行われるのだと不安に駆られたのもつかの間、
一気に部屋が真っ暗になり、ボワァッとアンプの鳴るような音がしたかと思うと、
言葉では表しづらいような機械音、ノイズ、それに加えて真っ暗になったりチカチカしたりまったく不規則に点滅するライト。

音響室のようなつくりだから、音は心臓に刺さるように鳴り響くわ、
無数のライトが一層恐怖心を煽るわで、なんの拷問か、と言いたくなるような絶望的な不安感。

たった3分間をこんなに長く感じることは日常ではありえないでしょう。

たしか、ジョンケージにインスパイアされたアーティストの作品。
ジョンケージは、全く「無音」の状態を求めたけれど、無音を突き詰めた結果、
自分の耳に聞こえたのは自らの心臓の音。
無音の空間など存在しないのだと知った彼は、かの有名な「433秒」を発表します。
そこからどう渋谷氏がこの作品を作ったかまでは忘れてしまったけど(笑)、
私がその部屋で感じた果てしない不安感は、イメージの中にある「無音」の世界を表現したもののように感じました。もしそんな世界があれば、こんな感覚に捕らわれるんではないかと。


そしてしぶしぶICCを離れ、オペラシティアートギャラリーへ。



難波田史男の展示がやっていました。

画家のイメージを、それが非現実的であろうと現実的であろうと、ありのままに、自らの内面とリンクさせつつ、どこまでもその世界観を表現にぶつける。

「世界が、私から逃げ出していくという意識が、私をして、絵を描かせしめる。逃げ出していく世界を追いかけながら私は描くのだ」と難波田史男は言ったそうです。

併設でやっていた佐藤翠の展示がとてもかわいらしかったです。

女の子の「かわいい」を詰め込んだような道具とそれをいっそう魅力的にする色彩。
彼女の絵で部屋一面を飾ったなら、きっと女の子のわがままな夢を叶えてくれたよーな気分になりそう。


ででで!

オペラシティを出て!

なんと!上野から乗り換えて埼玉県の西川口駅に行き!

そこから川口オートレース場へ!行きました!!!

1530分から、あの元SMAP、森且行選手出場のレースだったのです。
前回の東京一人旅のときにハマった森くん。
とうとう生で見に来てしまいました。
無料で入場できた。時間ぎりぎりだったから賭けることなく。

オートレース場って汚いですね。ゴミだらけ。
おじさん・おじいさんが9割くらいで、大学生ほどの若い女は見渡す限り私だけ。
なんとも浮まくっておりました。そんなことは今さら気にせず、待機。

そして森くん入場。


ち、ちちちち近い・・・・!

大興奮。あの森くんが目の前に!!あの森くんがー!!


そして発進!!!

森くーん!!と心の中で叫びながら応援。

そしたら、なんと、なんと、森くん一位!!!!!
なぜか泣いている自分。笑
そして賭けておけばよかったと大きく後悔…。
なにはともあれもうとにかく幸せな時間でした。満足満足。


この後銀座にふらっと寄り、
メゾンエルメスの8階にあるギャラリーへ。
なんとも入りづらかった!エルメス、やっぱりなんともきらびやか!
山口晃の展示がおこなれていました。電柱の作品が印象的。


そしてこのあたりから左膝に異常が。
普段の運動不足のせいか、高校の時の古傷が開いたのか、
一日目にヒールで歩き回った後にライブ参戦したのがよくなかったのか、
とにかく歩きまわり過ぎたのか。たぶんそのすべてが原因。

初めて普通に歩けなくなるほどに痛みました。

銀座の道端で引きずるように歩き、数歩進んでは立ち止まり、
時には座り込み…を繰り返す。
小走りなら数メートル走っても痛まなかったから小走りで移動したり。

そんなこんなでやりくりして、東京駅へ行き、
そして小学校二年生からの付き合いである友達と東京駅にてごはん!
懐かしかったー!!変わらないねえー。
これからもなにかとこうやって繋がっていたい友達であります。
転勤族の私にとって貴重すぎる存在だし。


膝の痛みを抱え(ごはんから帰るあたりではそんなに痛まなくなってた)、
この日から高校の時のバスケ部のマネージャーの先輩宅にお泊り!
お泊りというか、先輩が旅行中の間ずっとお部屋を貸してくださるとおっしゃってくれて。
そして数日間お借りすることになりました。

本当に言葉にあらわしきれないくらいの感謝でいっぱいです。
そして熟睡、二日目が終わります。

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