2012年3月30日金曜日

東京一人旅~2012ver~ その3

三日目。
ゆったり起きて、上野へー!
上野の森美術館。


あまりの膝の痛さに上野駅周辺でテーピングのテープとはさみ買って、
上野の森美術館内のトイレで装着。笑
だいぶ楽になるから不思議。高校のときから培っているテーピング技術であります。

そしてこの日は、東京都美術館と東京藝術大学が4月からはじめる、
「とびらプロジェクト」に関するフォーラム。
そのプロジェクトに携わる「とびラー」という役割をもつ人々を
一般の方から集うべく、今回のフォーラムはその希望者にむけて開かれました。
もちろん熊本からプロジェクトへの継続的な参加なんて無理ですがw、
有益な話が聞けるかなと思って参加。

藝大の大講義室で行われました。

トークのゲストは、アーティストの日比野克彦さん、
働き方研究家の西村佳哲さん、
損保ジャパン東郷青児美術館顧問の小口弘史さん、
東京文化発信プロジェクト室の森司さん。

どの方もよく聞く名前や、よく聞く施設で働かれている方。

やっぱり、ものを考える角度がおもしろいです。
新しい美術館の在り方、美術館を中心としたまちづくりの活動、
現在の課題点など、対話形式でフォーラムが進められました。
ほんとに、こういったプロジェクトをおこせるような立場になりたいものです。
頑張ろう。

そして上野公園。




そして、渋谷へ!

まず、パルコミュージアム。
大宮エリーの「思いを伝えるということ」展。
多様な体験型インスタレーションが楽しかったです。

メッセージが強くて、誰もが共感するような、しびれる内容だったので、
出ていく時にはちょっと憂いげでしたが。


 
今までの、伝えきれなかった想い、伝えておけばよかったという言葉が頭の中でぐるぐる。ほんと後悔ばかりの人生です。

 
たった一つの言葉が、人生を変えることもある。
たった一言伝えるだけで、相手を180度変えることもある。
それでも、わかっていても、伝えることのできなかった言葉たちは、
行き場もなく自分の中でさまよい続ける。

ふたをしても、鍵をかけても、その想いは昇華されるわけじゃない。
見えないふりをしているだけで、私の中のどこかにずっと、ずっと、
たとえどんなに縮んだとしても、必ず、存在し続ける。と私は思うのです。



 
でも、誰しも、伝えきれなかった想いを持っているものです。
人間そんなに、器用にできてないから。




まま、とにかく色々と自分の過去現在とリンクさせながら考えさせられる展示でした。
せつなやせつなや。

そしてワンダーサイト渋谷。

 
若手作家たちのエネルギー溢れる作品たちが展示されていました。

そしてBunkamuraミュージアム。



フェルメールの展示です。ラブレターをテーマとした。
フェルメールの作品って、なんであんなに人々を魅了するのだろう。
もう、作品の前で立ち尽くすしかない。

繊細な、ひとつひとつの光の表現から、もう視線を外せない。
全体的に見て、フェルメールの作品はわずか三点のみで、
他は同時代の作家たちの作品だったのだけど、
主題の色が強く出たとても伝わりやすい展示だったと思います。

当時の人々の暮らしっぷりがこんなにもリアルに頭の中で拡がっていくとは。
西洋の絵画の中にある「生活感」、
それは今まであくまでも私にとって非現実的で、幻想的な、リアリティに欠けた世界だった。

けど、ラブレターという身近(?)な主題を軸に作品をみてみると、
絵画の中の人物から感情が読み取れるほどリアリティをもった視点でみることができ、
中の人物と自分をわずかでも重ね合わせることで
その周りの環境、時代背景、すべてがしっくりくる感覚を得ることができた。


それからラフォーレ原宿の、ラフォーレミュージアム。

蜷川実花と蜷川宏子二人展。

写真家で有名な蜷川実花と、パッチワークの世界で活躍するその母、蜷川宏子、ふたりの作品をともに展示するなんともぜいたくな展覧会!




やはり親子、遺伝子は嘘つかぬ。

ほんとこの二人の色彩表現はどこまでも個性的で華やかで艶美で魅惑的だー。すげー。
ほんとに蜷川実花の撮る写真は現実世界なのだろーか?
映画みたい。現実の世界を撮っているのに、その中に自分がいるイメージはどうしてもできない。
彼女らの目のフィルターはどうなっているんだか。すばらしすぎる!


そんなこんなで帰宅!濃すぎた!

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