2011年10月20日木曜日

東京アート研修 その六。

東京、六日目。
このあたりから朝が辛く昼からの行動になります。
まず上野にある国立西洋美術館へ!

常設展だけ見てきました。
作品数は、やはり国立というだけあって充実していたし、なんといっても豪華。
下の写真は20世紀の絵画を集めた一室。

 ピカソだってブラックだってルオーだってレジェだってあるのです!

みんな大好きモネの作品もたくさん。「睡蓮」もありました。
一番気に入ったのはこの「ラ・ロシュ=ギュイヨンの道」。

私の一番好きな時間帯の光の具合が、
こんなに絵画で美しく表されているのは初めて見た。
真昼でもない、夕方でもない、
明るいけれどすっかり明るいわけではない、
どこか日没の哀愁を漂わせる時間帯。
ひとつひとつの筆跡がもう絶妙で、
そしてそれらの自由な筆の動きはこっちまで軽やかな気持ちになる。

それから気になったのが
ヴィルヘルム・ハンマースホイの「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」。
私の勉強不足で名前を知らない画家だったのだけど、
気になって気になってじーっと見つめてました。
なんだかよくわからないけれど懐かしくもある。
いつか自分が経験したはずだけど忘れてしまった感情が湧きあがる感じ。
静的な雰囲気が漂っているけど、感じるのは虚無感とも違う。 
テーブルの上の空っぽのトレイ、
何が描かれているのか分からない版画。
沈黙した空気、不安定さ、だけど魅せられる神秘的な空間が描かれています。

次にラウル・デュフィの「モーツァルト」。
解放された色彩が好き。
それとこの作品は額縁との相性が凄く良いと思う。

美術館を出て、上野公園を通り抜け、
東京藝術大学へ。
 併設の美術館は閉館直後でぎりぎり見れんかった。ツイてない。
せっかくなので中をちらっと。

 憧れるよなーやっぱ。
ラグビー部もあるのね。
学内では日々どんなクリエイティブな世界が繰り広げられているのだろー。

それから銀座へ!
INAXギャラリー。
いくつかの展示が行われていました。

 ひとつは「愉快な家―西村伊作の建築」展。
閉館間際だったため早足で見てしまった。
写真も歩きながら撮ったからブレてる。笑

黒崎香織の「-SOMETHING TO SEE-」展。
重なる視点で目の行く先を混乱させるのが面白い。

三菱一号館美術館は現在休館中。
外観とショップだけでも、と思って訪れました。

 明治期の重厚な建築デザインにうっとり!

洋風ならではの雰囲気醸し出してるなー。

そんなこんなで
丸の内を椎名林檎の「丸の内サディスティック」を聴きながらぶらつき、
満足してマンションへ帰宅。
東京での一人生活にも慣れてきて、
缶チューハイを買ってひとり酒に耽ったり。笑
寂しさはもちろんあるけど、
憧れていた生活をほんのひとときでも
経験している自分に酔いしれていた感じ!

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